こころざし
先週の金曜はうちの会社のプレミアムフライデーだった。定時より1時間はやく退社してよい日なのだけれど、導入されてからのこの2年弱というもの、自分はいちどもプレミアムだった試しがない。
で、先週の金曜日、久しぶりで会社を7時に出ることができたので、ちかくのデパートに足を運んだ。
時々はちみつを買いに立ち寄る自由が丘のお店ではワインも扱っていて、デパートの催事のワインフェアにブースを出す、しかも試飲もできるというので、いつもより早いという解放感もあっていそいそと会場に向かった。
7時過ぎの会場はどこのブースもほろ酔い気味の人、人、人… 立錐の余地もない。ワインボトルに付けられた説明書きも人の頭の向こうに隠れて、なにがなんだかわからない。が、目当ての決まっている自分はほかのところは素通りして、「モルドバマーケット」のブースに向かう。
モルドバ。
旧ソ連のちいさな国だ。
会社で話題に出したら、「それ、国ですか」と聞き返されたほど、知名度がない。
そんな国から、店主のアンジェラさんは日本にやってきた。
自由が丘にお店を開いて10年。
女の人が、外国で会社を起こして仕事をするのは並大抵のことではなかったろう。いくら日本語を勉強してきて、よどみなく話せるといっても、まったく別の文化・別の国だ。
スタッフから「社長」と呼ばれてブースと裏とを忙しく行き来し、次々と試飲に訪れる人たちにワインを勧めている姿を見て、感慨深いものがあった。
よく頑張り続けたなと思う。
これからもがんばってほしいと思う。
私は時々お店に蜂蜜やワインを買いに行くだけだけど。
この人のこれからの成功を祈りたい。
ちなみに真ん中のヴィオリカをふだん使いに平日夜に飲んでいる。さっぱりしているので、うっかり二杯、三杯と飲んでしまい、その後薄ぼんやりしてしまうことがしばしば。いちばん左のボトルは甘口赤ワイン。珍しいのでゆっくり飲もうと思ってまだ開けていない。
一番右の甘口白ワインも、落ち着いて飲みたいのでまだ開けていない。
せっかくだから改元祝いで開けることにしようかな?
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