そしてまた始まり
先週の金曜は仕事始めだった。
まだ休んでいる人も多くてフロアには空席が目立ち、なんとなく薄ぼんやりと始まった新たな一年。
仕事だけでなく、今年そのものが、気がついたら始まっていた。これといった感興もなかった。
昔、たとえば学生の頃は大晦日の深夜12時にはもっとパリッとした年の区切りを感じていたように思う。
年々、時間の流れの感覚が速度を増していくのと比例して、大晦日の感慨は薄れていくものなのだろうか。
年を取った証拠のようで微妙に受け入れがたい気持ちがしたけれど、ふと思い直した。
もしかしたらこのくらいでいいのかもしれない。新しい年だと張り切って変にりきむよりも、淡々とこれまでと変わりなく、けれど少しだけ折り目正しく。
明日からは本当に仕事が始まる。
なにごともなく、平穏無事な一年であるように。
おまけ : 今日の一句
弾き初めの撥音たかく松の内
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