目標があるということ
新年の発表会で少しでもまともな演奏をしようと思い立ったせいだろうか、なんだか気持ちに張りが出てきたような気がする。仕事中も妙にしゃきっとしていて、どうも自分らしくない感じがするのだけれど、仕事が捗っているのでまあよしとする。
で、就業時間中にやれるだけやったら遠慮なくさっさと帰宅してお三絃に取りかかる。いちど練習を始めたら、2時間くらいはあっという間。
今から根を詰めていたのでは発表会の当日までにどこかでぷちっと息切れしてしまうんじゃないかと心配になる一方で、無意識に手が動くくらいまで弾き込んでおかないと、とも思う。舞台の上で突然頭が真っ白になって、それまで難なく読めていた楽譜がまったく「読めなくなる」という経験は、思い出してもぞくりとする。
プロの演奏家や個人競技のスポーツ選手なんて、いったいどれほどの緊張を強いられるんだろう。どれほど練習を重ねて、舞台や試合に臨むのか…
自分の舞台は彼らとは比べものにならないほどちいさいし、プロではないという甘さがあるけれど、それでも、人に聞いてもらうに足るだけの何かを、という目標があることはいいことなのかもしれない。プレッシャーはかかるけれど、これも人生の彩りというものだろう。
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