秋晴れ

だってこんなに晴れていたんだ。
きっと電車から見えるはずだと思ったのに、神社のこんもりした木立の向こうは白く霞むばかりで、空気の澄んだ日にはそこにくっきりと見えるはずの富士山は影も形もなかった。こんなに、雲ひとつないほど晴れ渡っているのに。
玄関を出て見上げた空があまりに綺麗だったから、ばかな僕は願をかけてしまったんだ。
山が見えたなら君にもう一度会えるって。
なのに山は見えなくて。
君にももう、会えない。

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

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