今日の本棚

「論語 増補版 全訳注」加地伸行
「ゴルバチョフに会いに行く」亀山郁夫

論語は以前に別の人の訳で読み始めたことがあったのだけれど、これが実に退屈で、「八佾」篇まで来たところで放り投げてしまった。
しかし今年はすっかり加地先生の信者となり、これまで何冊か先生の本を読んできて、孔子や論語への印象が変わった。であるならば、いつまでもリンゴの皮を剥くばかりで実を食べずにいるわけにもいくまい、といよいよ本丸ともいうべき「論語」を購入。加地先生の本には図版もけっこう入っていて、理解の助けになりそうなのがまたポイント高い。
もう一冊は恩師の近著。今日の午後、母校で行われた講演会で紹介されていたので、さっそく買い求めてみた。なんだかんだ言ってもソ連というものにノスタルジーを感じる世代なんだよねえ…
で、文学者だとばかり思っていた教授がゴルバチョフと会っていたのもびっくりだが、表紙のゴルバチョフの写真にもびっくりした。なんと言えばいいのだろう、見知らぬおじいさんがそこにはいた。
写り方の問題だろうか、面ざしが別人のようだし、ペレストロイカの頃のあの生気も感じられない。あれから25年が過ぎて、彼を完全に過去の人として見ている自分の主観の影響かもしれないけれど。
それにしても、インタビューの時間は6時間という約束で行ったのに、蓋を開けてみたら2時間しかもらえなかったというのは、さすがロシアというか、いやもうゴルビーじいさんボッタクリですな。
そしてまたつんどく山の標高が… 

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

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