元気をくれる場所
台風がぶじ温帯低気圧に変わって今日もさんさんと日が照っているので、お昼すぎからぐるっと相模の国を電車でまわってきた。
締めは横浜中華街の天后宮。
元気がほしいときについつい来てしまう場所だ。華僑でもないし道教信者でもないんだけど、なんでだろうなあ…
で、なんども来ているくせにいつもお参りの作法を忘れてしまうので、今日も世話人の方に教えていただく。
香炉の前でお線香をゆったり3回、扇ぐように振るのだけれど、本場の人たちに立ち混じると、気恥かしさが勝ってしまいなかなか上手く振ることができない。キリスト教の教会で十字架を切れないのと同じ感覚だ。
けれども今日は、平日のせいかそれとも台風になるはずだった天気のせいか、自分以外に境内に人がいない。めったにないことだ。おかげで人目を気にせず落ち着いてお参りができたのはよかった。
しかし上には上がいるもので、お参りを終えて天后宮の写真を撮っていたら、門の下に据えられたお賽銭箱の前で立ち止まった青年が、なんと二礼二拍手。ぱーんぱーん、と境内に音が響く。その堂々とした様子に呆気にとられた。
そろそろ夕方で人通りも少なくて、街はまどろむように静か。週末昼間のまともに歩けないほどの人混みに慣れていると、なんとなくもの寂しい。
せっかく中華街まで来たので、関帝廟わきの台湾茶のお店に立ち寄り、凍頂烏龍に杏仁豆腐でお茶をしていくことに。
台湾サイズなのか、量はたっぷりめ。
杏仁豆腐にはタピオカとマンゴー、バナナチップが入っていて、カチカチのバナナチップがすこしだけふやけた食感が面白い。
食後はお土産に文山包種をお買い上げ。
中国茶は時々しか飲まないからこれだけあれば年末までもつかな、そんなことを考えつつ、日が落ちてしだいに増えてきたそぞろ歩きの人波の中をどこかすっきりとした気分で駅へと向かった。
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