夕暮れの月
11月最終週を境に仕事量が激増して、まるで駆け抜けるように過ぎていった一か月。
気がつけばあと2日で新年。
11月までの自分は眠っていたも同然で、「座っているのが仕事」みたいな日もあった。そんな時はなかなか気合が入らないもので、仕事が楽な割には勉強も捗らず文章も書けず、あれ、このまま自分はどうなっちゃうんだろう? とゆっくり腐っていくような感覚に不安を覚えていた。
この忙しさは新年になってもまだまだ続くけれど、いざとなればまだ動けるし頑張れる自分にほっとした。(ここのところはリポD漬けだけど…)
数年前の今ごろも、にっちもさっちも行かない忙しさにここで泣いたり愚痴ったりしていたけれど、あれで耐性ができたのか。あの時一緒に仕事をしていた総合職の厳しさは、今となってみれば麦踏みみたいなものだったと思える。彼女に素直に感謝はできないけれど、でもおかげで今はなんとか自分でこの仕事を回していけている。それだけはちゃんとわかっている。
やっぱり、ありがとう。
仕事が忙しくなるのと同じ頃、ふと思い立って、学生のころに吹奏楽部で吹いていた曲をYouTubeで検索してみた。
出てくる出てくる。
いまどきなんでもアップされていることに驚きつつも、帰宅してからの短い時間は懐かしい曲を聴いて過ごした。
演奏したことのある曲、いつか吹いてみたいと憧れていた曲、それが仕事中ずっと頭の中で鳴り響いていたのも、このひと月を乗り切れた要因かもしれない。音楽が身近にあるうちはまだ、追い込まれないで済む。
大掃除を終えて買い物に出かけた夕方、踏切で足を止めると、細い下弦の月とちかちか瞬く星(金星かな?)が見えた。
ああ、空も最近は見たことがなかった。
スマホを取り出し、シャッターを切る。
暮れゆく空をしずかに照らす月に、
明るくきらめく星に、
気持ちが久しぶりにゆったりとするのを味わった。
来たる年が穏やかなよい年であるように。
今年一年、自分と関わりのあった人たちにありがとう。
さて、今年の仕事もあと明日半日。がんばるか〜
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