春の花鉢

慌ただしい朝、通りかかったビルのエントランスに大ぶりな植木鉢が一対、雪柳となにか黄色い花の寄せ植えを見かけてふと気持ちが和むのを感じた。
会社に着く頃にはほんの数分前のそんな光景はすっかり忘れてしまい、あとは一日中眉間にしわを寄せたり、眼球の痛みに耐えつつPCの画面を睨んだり。
そして12時間後に同じ場所を通りかかってこの鉢植えを見て、また顔が自然と緩むのを感じた。
昔から大好きな、降り積んだばかりの雪のようにまっさらな雪柳の白。そこに春らしい明るい黄色の花が添えられていると、それだけで気分が浮き立つようで。
目を和ませ、心も和ませてくれる。
月並みだけれど、花のもつ力とはこういうことなんだな、と思った。

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

0コメント

  • 1000 / 1000