夢日記

ことのついでなので、今朝がたの悪夢をひとつ。

慌てて乗り込んだエレベーターの扉が閉まったところで気がついた。
高層階専用のハコだ、失敗した。
パネルに並んだボタンはどれも20以上の数字が記され、自分のフロアである15は見当たらない。
仕方ない、とりあえずこのまま上がって中層階行きのハコに乗り換えるか。
そう思い直して21のボタンを押した。
が、反応がない。
もう一度押す。
やっぱり反応しない。
他の階数ボタンを押してみる。同じことだった。
それどころか、ハコはずるずると下に降りていく。ゆっくりとしたスピードで、でも確実に下に。
ぞっとした。
どこまで落ちていくんだ?
そういえばさっき誰か一緒に乗り込まなかっただろうか、振り返ってみたが小さなハコには自分以外に誰もいなかった。
どうしたらいいんだ、なにをどうすればいいのか自分ひとりでは思いつかない。せめてだれか乗り合わせていれば、なにか思いついたかもしれない。最悪なにも思いつかなかったにしても、気は紛れたかもしれないのに。
いや、ちょっと待て。
このハコは密閉じゃないよな? ちゃんと空気あるよな?
でもこのままずっと地中深いところまで落ちていったら? 
そうしたらどうなるんだ。
急にハコがひと回り小さくなった気がした。
息が、できない。

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

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