孔子

「孔子」加地伸行
説教くさい、つまらないオッサンだと思っていたわけですよ、孔子って。
けど、そんなことちっともない。
やたらと強い出世欲をもって何度も何度も政界に挑戦し続けたり、弟子を容貌の良し悪しで判断してたり、なんだかふつうにふつうの人間なのだ。それを加地先生の本を読むと実感する。
だいたい、私たちがはじめて漢文に接し、論語に接するのって反抗期に入り始める中学生のときで、そんな年齢の子どもにとっては、発言の背景も文脈も分からないような言葉のカケラばかり、しかも現代語訳は道徳を背負った解釈ばかりの論語なんて面白かろうはずがない。
加地先生がこの本を出したのは昭和59年。爾来30数年、いまだかつて、こんなふうに「生きた」孔子を感じる本はなかったように思う。
なんだかなあ、中学の時に加地先生に漢文を教わってみたかったな。論語が教科書の中の干からびた言葉ではなく、生きた人間が語った現実的な出来事の中での言葉だと思えたに違いないのに。

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

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