夏の雨

3時になる頃、突然ガラガラと雷が鳴った。
少し前まであんなに強い夏の日差しが照りつけていたのに。
会社を出る頃にはいったん止んだものの、空は灰色でいかにもまだ雷をはらんでいそうな色合いで、空気はじっとり重たくてどこか海くさい匂いがする。
寄り道をしているうちに、案の定、豪雨になり、最寄りの駅まで戻ってきても雨脚は強いまま。
叩きつける雨の音を聞いていると、いったいどれだけの水量が天から落ちてきているのかと思う。
服は濡れるし靴はびしょびしょになるし、ろくなものじゃないのだけど、こういう驟雨も嫌いではない。季節が巡ってああ夏が来たと思えるから

陽は中天を過ぎて 2nd season

第二人生。 ここから歩いていこう、 鮮やかな夕映えのなかを。 大丈夫、自分はまだ生きている。

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